分解修理 VAIO 徹底分解 STEP1

 

PCG-FXシリーズ

ノートパソコン分解:PCG-FX55S/BP

 

 

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SONY VAIO PCG-FX55S/BP(PCG-992N)

電源の入らない故障したVAIOノートを原因追求のためとことん、徹底分解しました。
HDDの取外しから液晶パネルの取外しなど徹底的に分解。STEP1は分解の準備です。
こちらのページはステップ1からステップ5までで構成されております。各分解の手順ごとにまとめてみました。
  • STEP 1:VAIOノートパソコン分解の準備
  • STEP 2:電源パネル部分とK/B取り外し
  • STEP 3:HDDの取り外し
  • STEP 4:液晶パネルの取り外し
  • STEP 5:マザーボードの取り外し

SONY VAIO PCG-FX55S/BP

メーカー名:SONY
型番:PCG-FX55S/BP(PCG-992N)

インストールOS:サポートOS Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition

プロセッサー:モバイル インテル Pentium IIIプロセッサ850MHz
(インテル SpeedStepテクノロジ搭載)

キャッシュメモリー(1次/2次):32KB/256KB(CPUに内蔵)
プロセッサーシステムバス:100MHz
チップセット:Intel 815EM メインメモリー 標準/最大:SDRAM 256MB(SODIMMx2)/最大256MB(PC100対応)

 

VAIOのPCG-FXシリーズは2001年から2002年にかけて発売されたオールインワンシリーズのノートパソコンです。FX11、FX33、FX77などの型番が中心でCPUの違いなどによりモデルが変わってきます。

ポイント⇒FXシリーズはどの型番もほぼ一緒の作りとなっていますのでFX55S/BP以外の型番のVAIOモデルでもこちらの分解手順は参考になるかと思います。歴代のVAIO PCG-FXシリーズ詳細

分解の際に使用した工具類

今回のVAIOの分解の際に使用した工具類です。特に特別なものは使用していません。プラスの細いドライバーとピンセットです。ピンセットはおくの方にあるネジを取出したり、フラットケーブルを挟んだりするのに使用しました。

この他には特には必要なものはありません。

 

ポイント⇒分解の際は 無理な力を加えないようにしましょう。丁寧な作業をおこなえば部品類は必ず外せます。あまり無理な力を加えると破損の原因となりますので注意が必要です。

分解前にACアダプターのチェック

PCの電源が入らない原因のひとつにACアダプターの故障があります。ACアダプターが故障していれば当然PCの電源ははいりません。PCの電源が入らない場合はまずチェックしてみる項目です。
今回チェックにはお写真のデジタルテスターを使用しました。

分解前にACアダプターのチェック

ACアダプターのチェックですが、アダプター自体にLEDが内蔵されておりコンセントに差し込んだ時にLEDが点灯するタイプものがあります。このタイプの場合はテスターは必要ありません。LEDが点灯した時点でACアダプターのチェックは完了です。
このVAIOもLEDが点灯していたのでチェックはOKですが、参考までにテスターにてチェックもおこないました。テスターでのチェックもOKでしたので、実際の分解にはいります。

バッテリーの取外し

ノートパソコンの本体、向かって左側にバッテリーが入っています。
こちらはフタを開ければそのまま取り出すことができます。ノートパソコンを分解する際は必ず始めにバッテリーを抜きましょう。
 

ポイント⇒バッテリーが入ったままだと微弱な電流がノートパソコンに流れていて、分解の際にショートする恐れがあります。分解の第一歩はバッテリーの取外しです。

CMOS電池およびメモリの取外し

では分解にとりかかります。まずはパソコン本体のウラメンのフタを2枚取外します。お写真の右側はメモリのフタです。お写真の左側がCMOS電池のフタになります。
VAIOのPCG-FXシリーズは古い機種になりますので、底面のゴム足は溶けてしまうことが多いです。今回分解したVAIOもゴム足はとけてない状態でした。

CMOS電池およびメモリの取外し

メモリのフタはネジ1本でとまっています。赤丸部分がプラスのネジです。
このネジをはずせばフタが開きます。

CMOS電池およびメモリの取外し

フタを開けたあとはメモリが装着されていますので取外しします。
このメモリは増設されていますので2枚入っていますが増設していなければ1マイのみになります。
メモリはその両側にロックがありますので、ロック部分を外側に広げると外すことが可能です。

 

ポイント⇒メモリは静電気に弱い部品です。メモリの取外しをおこなう際は、金属などにふれて静電気を放電しましょう。特に乾燥する冬は静電気が帯電しやすいので注意が必要です。

CMOS電池およびメモリの取外し

次にCMOS電池の取外しです。こちらのフタもネジ1本でとまっていますので、ネジを外せばフタを開けることができます。お写真の赤丸部分がプラスのネジです。赤い四角の枠部分が「CMOS電池」です。
電池は少し裏ぶた部分に隠れていますのでプラスのドライバーでこじれば取外しが可能です。

 

ポイント⇒CMOS電池はノートパソコンのBIOSを設定した状態をバックアップするための電池です。この電池を取外すと設定したBIOSの内容は全て初期化されます。

CMOS電池およびメモリの取外し完了後写真

CMOS電池およびメモリをを取外しました。外した部品類はなくさないように小さな箱などに入れておくと良いです。

フロッピードライブの取外し

フロッピーディスクドライブは赤枠部分のロックでとまっています。ロック部分を左側にずらした状態でFDDを引き抜けば外すことができます。

 

次は電源パネルとキーボードの取外しです。ここまでは簡単な分解で準備状態でしたがSTEP2より本格的な分解となります。

STEP1 STEP2 STEP3 STEP4 STEP5

NEXT>電源パネルとK/Bの取り外し

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