ノートパソコン分解 SONY VAIO

VAIO Fシリーズ VGN-FZ31B 分解と修理

VAIO Fシリーズの分解・インバータの交換修理

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SONY VAIO VGN-FZ31B

大画面ハイビジョン高画質・ワイド&スリムなフォルム
「クリアブラック液晶(ピュアカラー90)」は、ハイビジョンの色にこだわったソニー液晶テレビ〈ブラビア〉で培った技術を駆使して、高輝度を保ちながら、VAIO初の高色純度(NTSC比)約90%を実現しました。〈ブラビア〉に搭載している広色域バックライト技術を採用し、色の情報量が多いハイビジョン映像や、デジタル一眼レフカメラの高画質な写真もより美しく鮮明に映しだします。従来の液晶ディスプレイでは味わえなかった、リアルで色鮮やかな映像を満喫できます。

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主要スペック

型番:SONY VAIO VGN-FZ31B
CPU:インテル Core2Duoプロセッサー T7100 1.8GHz
メインメモリ:1GB標準
メモリ規格:DDR2 SDRAM、DDR2 667対応(667MHz動作):デュアルチャンネル転送対応
HDD:120GB(SirialATA 5400回転)
液晶パネル:15.4型ワイドTFTカラー液晶
解像度:WXGA 1280×800ドット
 

パソコンの症状

電源を押したあとVAIOのロゴはでるが、そのあと画面が暗くなってしまい正常に表示されない。
ロゴの時点では正常に表示されるが、その後うっすら表示状態になってしまうという症状でした。インバータ故障かと思いましたが、実際にはバックライト切れでした。その修理の詳細を写真付きでご紹介します。

パソコン背面写真

背面にはバッテリー、メモリ、HDDが確認できます。
このノートパソコンはHDDなしのものなのでHDDがありません。通常はマウンタにHDDがあり、フタがついています。

バッテリー取外し

まずはバッテリーを取外します。バッテリーがついたままだとパソコンの内部に微弱な電流が流れたままになってしまいますので分解の際、故障の原因となる場合があります。バッテリーはロックを外せば回転させて 簡単に取外しが可能です。

背面カーバーのネジ取外し

背面のネジを外します。赤丸部分のネジ14本を外します。
メモリのフタはネジ1本で止まっているので、ネジを外せばフタが開きます。

光学ドライブ取外し

背面のネジをすべて外した状態で、光学ドライブを矢印の方向へスライドさせると光学ドライブが外れます。

 

電源部カバー取外し

背面のネジを外したあとは電源部のカバーが外れます。ツメで止まっている場所が何箇所かあるので割らないように丁寧に外します。

 

液晶パネルの取外し

ケーブル類を外します。左側は液晶パネルから3本のケーブルがきていて、接続コネクタも3ヶ所あります。この3個のコネクタとケーブルを外します。

液晶パネルの取外し

次に右側ですが、ケーブルが2本きています。赤い四角の部分は無線LANのアンテナ線です。アンテナ線を外して、赤丸部分のケーブルを外します。赤丸部分の配線は手前にきていますので、手前の部分まで外します。

 

液晶パネルの取外し

ヒンジ部分は左右ともにネジ3本づつでとまっています。ネジをすべて外すと液晶パネル部分が取外しできます。

 

液晶パネルの取外し

液晶パネル部分をまるごと取外した状態です。4スミのゴムの下に隠しネジがあるのでネジを外すと、パネルの分解が可能です。

 

マザーボード写真

液晶パネルを外したあとはカバー部分を外すとマザーボードが確認できます。このノートパソコンはCPUがソケットに装着されているので換装が可能なタイプです。今回は起動は正常なのでマザーボード部分は分解しません。

液晶パネルの分解

液晶パネルを分解してパネルを外した状態です。このパネルはバックライトが2本になります。

 

液晶パネルの分解

液晶パネル型番:LTN154XB-L01
液晶パネルメーカー:SAMSUNG
バックライト:冷陰極管式・本数2本

インバーターのチェック

インバーターが故障の可能性があるので、別のインバーターを取付けてチェックします。2本式のインバーターがなかったのでコネクタのあう1本式のインバーターを取付けてチェックしました。

バックライトは2本あるので1本づつのチェックです。このとき1本をチェック時に「バチバチ」といういやな音がして点灯しませんでした。すぐに電源をおとしてそのバックライトは外しました。もう1本の方のチェックでは問題なく点灯しました。どうやらバックライトが1本NG状態のようです。

インバーターのチェック

正常なバックライト1本を接続して起動を試すと、お写真のように正常表示ができました。特に問題は無さそうです。

もともとバックライトが2本のタイプの液晶パネルですが、バックライト1本のみの点灯でも十分輝度は明るいです。

インバーターのチェック

その後OSのインストールをおこないましたが、特に表示に問題はなく正常にインストール作業も完了しました。

インバーターはテスト用のバックライトが1本のタイプのものです。

インバーターのチェック

ウィンドウズXPをテストインストールして起動させた状態です。
XPを起動後にしばらく使用してみましたが特に問題はありませんでした。

このあと元のバックライト2本式のインバータもチェックしましたが、正常点灯でした。
チェック方法は、正常のバックライト2本をつないでのチェックです。両方とも電源投入後に問題なく点灯しましたのでインバーターは故障していなかったようです。

インバーターについてまとめ

液晶パネルのサイズが大きい(およそ15インチ以上)ノートパソコンはバックライトが2本のものがあります。
バックライトが2本のタイプの液晶パネルの場合、どちらか1本が切れると画面が正常に表示されない現象がでる場合があります。

症状としては、電源投入後には正常表示されるがすぐに暗くなってしまうというものです。これがインバーター故障の場合は、はじめから暗い状態である可能性が高いかと思います。

バックライト2本式の液晶パネルでも、バックライト1本が点灯すれば使用可能です。コネクタのあうインバーターが必要となります。
 

 

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