MacbookPro2013 バッテリー交換
MacbookPro2013のバッテリーが膨張して交換修理が必要になったので分解してバッテリーの交換をおこないました。バッテリーが膨張するのはMacbookではよくある症状ですが、本体フレームが歪んだり、トラックパッドがきかなくなったり、キーボードが浮いてしまったりと様々な悪影響があるので早めに交換するのがおすすめです。
今回分解をするのは「MacbookPro 13インチ Late2013」です。
■主な仕様
型番:MBP2013 A1502
プロセッサー:Core-i5 2.5GHz
メモリ:8GB
ストレージ:SSD512GB
バッテリー:A1493
故障の症状:バッテリーが膨張して交換推奨のメッセージがでている
今回の症状的にはバッテリーが膨張してボトムカバーが膨らんでいるけど、本体自体は起動はする状態です。現状では特に動作自体は問題ないのですが、後々トラブルになることが予想されますので、バッテリー交換作業をおこないます。
MacbookPro分解の工具
今回分解修理に使用した工具類です。
1.金属製のヘラ
バッテリーは強力なテープで固定されています。そのテープを剥がすのにヘラを使用します。
2.トルクスドライバー
星型のドライバーです。
ペンタローブ(5角)1.2ミリ、ヘクスローブ(6角)T5の2本のドライバーを使用します。
3.ピンセット
内部のパーツなどは細かいのでピンセットはあると便利です。
工具類はアマゾンで購入可能です。
金属製ヘラセット
Macbook分解作業
それではMacbookPro2013を分解していきましょう。
分解の際は慌てずにゆっくりと作業することが重要です。雑に作業するとパーツ類の破損などに繋がりますので注意が必要です。
背面カバー(ボトムカバー)取外し
本体背面の写真です。はじめに赤丸部分のネジを10本外します。
赤丸ネジ:ペンタローブ1.2ミリ
ネジを10本外すとカバーが外れるのですが、この時点でカバーが浮いています。本来は浮きなどなくピタッと合わさっているのですが、バッテリー膨張のせいで浮きが出ています。カバー自体に歪みも出るのであまりよい状態ではありませんね。
カバー自体はそのまま持ち上げれば簡単に外れます。カバーがオープンして内部にアクセスできますが、ひと目でバッテリー膨張が確認できます。バッテリーは6つのパックに分かれているのですが、すべて膨張していましたね。
バッテリーがぷっくらしているのがわかるかと思います。こんなに膨張していると本体への圧迫感がすごいですよね。かなり負荷がかかっていたと思われます。
MacbookPro内部写真
本体の内部はこのような感じです。
上段の赤枠部分が「バッテリー」です。バッテリーは物理的に大きいほど大容量になるので、サイズ的にはどうしても大きくなりますよね。全面積の半分くらいは占めている感じです。
下段の赤枠部分はストレージ「SSD」になります。このMacはメモリがロジックボードに直付けなので交換・増設できません。SSDは交換可能になっています。
SSDの取外し
SSDの取外しをおこないます。SSDは簡単に外れます。
赤丸部分のネジを1本外すだけです。
赤丸ネジ:ヘクスローブT5
ネジを1本外したあとはSSDをスライドさせれば取外しができます。これで故障したSSDを交換したり、容量を増加して交換したりができます。
バッテリー交換修理作業
膨張したバッテリーを外します。
赤枠部分はシールになっていますがこれを剥がします。このシールは両面テープで貼付けされているので剥がすだけです。
シールを剥がすとバッテリーと本体を接続するコネクターがあります。特にネジなどはありませんので、そのまま上に持ち上げて外します。ヘラなどを挟んで持ち上げると外しやすいです。
赤丸部分は4個のネジで固定されています。このネジを4本取外します。
青枠部分のスピーカーは3本のネジを取外します。左右2ヶ所ありますので合計6本外します。
赤丸ネジ:ヘクスローブT5
青枠ネジ:ヘクスローブT5
バッテリーコネクタ部分の基盤は赤丸部分のネジでとまっていますので取外します。この基盤はバッテリーの本体と繋がっています。
赤丸ネジ:ヘクスローブT5
合計5本のネジとスピーカーを外したら、次にバッテリー本体部分を外します。
バッテリーの本体は強力なテープでMac本体に貼り付いています。このテープを少しづつ剥がしていきます。やり方としては「接着剤溶液」「ヒートガン」などの方法がありますが、今回は金属のヘラで少しづつこじって剥がしていきます。
こじって剥がすのは結構強引なやり方なのでお薦めはできません。
「接着剤溶液(リムーバー)」や「ヒートガン」がスマートなやり方ではあるのですが、溶液や器具が必要になりますし手間もかかります。今回は強引な方法を選択しました。
バッテリー自体が膨張しているのでテープの粘着は若干弱くなっています。バッテリーが膨張して膨らむとテープの粘着面積が少なくなるので、少し剥がしやすくなります。
隙間に金属のヘラを差し込んでテープを剥離していく感じです。
パックの1個めが剥がれました。同様に次々とパックを剥がしていきます。
反対側のパックを剥がして、真ん中の2個も同様に剥がしていきます。
6個のパックを剥がすとバッテリー全体が取外しできます。Mac本体側の黒いテープ残骸は指で剥がれ落ちました。
バッテリーの裏側はこんな感じです。
これで新しいバッテリーを購入して取付すれば交換修理は完了です。MacbookProのバッテリーは以前はテープなどなくネジを外すだけで交換できましたが、だんだん年式がすすむごとに手間暇がかかるようになっています。テープ貼付けがあると外すときのみだけでなく、取付自体も手間がかかります
まあAppleさん的にはできるだけ自社で修理はおこない、個人とかでは修理はするなという姿勢なのでしょうね。近年はメモリやSSDもロジックボードに直付けになっているので交換や増設は厳しい作りになっていますね。分解修理が好きな自分にとってはちょっと残念です(T_T)
●バッテリー仕様
Model:A1493
11.34V-71.8Wh
11.4V 6330mAh
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