ゲーミングパソコン「G-GEAR」の電源ユニット交換
パソコンの分解修理・電源ユニット交換
ゲーミングパソコンが起動しなくなりました。原因は電源ユニットの故障でしたので、電源ユニットを交換して修理をおこないました。
メーカー名:ツクモ
プロセッサー:Core-i7 12700F
メモリ:16GB
SSD:512GB
OS:Windows11
電源ユニット:750W
●CWT・GPS750S
故障の症状:電源コードを差し込むと、PC内部のLEDは光るが電源ボタンを押しても反応しない。電源ボタンを押してもうんともすんとも言わない状態です。
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故障原因の特定・切り分け
このような症状が出た場合は、
1.電源ユニット(70%)
2.マザーボード(20%)
3.その他(10%)
私の経験上ですが、電源が入らない場合は上記が故障の原因と思われます。
一番可能性が高いパーツは「電源ユニット」なので、まずはこちらのパーツの動作確認を行います。切り分け方法は単純です。正常に動く電源ユニットを使用してパソコンが動作するかチェックします。
電源ユニットの仕様
メーカー名:CWT
型番(Model):GPS750S
最大電力:750W
サイズ:ATX規格・幅150×奥行き140×高さ86mm
こちらの電源ユニットと同等の正常品パーツを使用してPCが動くかチェックします。今回は正常品を使用してチェックした所、問題なく動作することが判明しました。
●故障の原因は電源ユニットと判明
電源ユニットが故障の場合は下記のような症状がでます。
●電源ボタンが反応しない(今回のケース)
●電源が一瞬入るがすぐに切れてしまう
●PCを使用中に電源が落ちてしまうなど・etc
以上のような症状が出ている場合は電源ユニットの故障を疑ったほうが良いでしょう。
電源ユニット交換作業
故障のパーツが電源ユニットと判明したので交換作業をおこないます。
電源ユニットは赤丸部分のネジ4本でPC本体に取付されています。まずはこのネジ4本を外します。ネジの種類は普通の+ドライバーとなります。特に特殊な工具は不要です。
PC側面のカバーを外します。電源ユニットから出ている各種ケーブル類コネクタを外します。
①CPU電源ケーブル
②メイン電源ケーブル
③グラフィックカード電源ケーブル
上記3ヶ所のケーブルのほかストレージ(HDDやSSDなど)や光学ドライブがあれば、そちらの電源コネクターも外しておきます。このパソコンはSSDはマザーボードに直接装着する「M.2」なので、そこの電源ケーブルはありません。光学ドライブがあるのでそちらの電源ケーブルは抜いておきます。
◆取外した電源ユニット
メーカー名:CWT
型番(Model):GPS750S
最大電力:750W
サイズ:ATX規格・幅150×奥行き140×高さ86mm
電源ユニットは「CWT」という台湾の電源ユニットメーカーです。実は世界的にも有名なメーカーで、ツクモではこちらのパーツを採用しています。交換する電源ユニットですが、基本的には「電力」と「サイズ」「コネクタ」が合えば使用可能です。今回は750WのATX規格です。
電力(ワット数)は小さくても使用できますが、電力不足になる場合があるので同等もしくは上のものを使用します。サイズについてですが、ゲーミングパソコンであれば基本的にはATX規格です。幅150ミリ×奥行き140ミリ×高さ86ミリと統一規格でサイズが決められています。ただし若干サイズが異なる場合があるので、取外した電源ユニットのサイズを計測すれば間違いはありません。大きさが違うとPCに入らない場合があるので注意が必要ですね。
電源ユニットのケーブル・コネクタ類
①CPU電源ケーブル
CPU(プロセッサー)に電源を供給するケーブルです。意外とさし忘れがあるケーブルです。さし忘れるとPCが起動しません。
②メイン電源ケーブル(24pin)
PCマザーボードに電源を供給するメインケーブルです。ピン数は24となりますが、古いものは20ピンのものもあります。その名残で20+4ピンになっているコネクタもあります。
コネクタは大きくてツメがついているので、ナナメ差しにならないようにきちんと奥まで差し込み、ツメをロックして外れないようにします。
③グラフィックカード電源ケーブル(PCIe)
グラボ用のコネクターです。このグラボは6ピンx1のみですが、グラボの種類によっては6ピンx2や8ピンx2など様々です。電源ユニットを交換する際は対応するコネクタが付属するか確認が必要です。
この他にもSATA電源コネクタやペリフェラルコネクタが付属します。必要に応じて付属を確認して対応する電源ユニットを購入しましょう。
中古電源ユニット
交換する電源ユニットは近所のPCパーツショップで購入しました。たまたまオウルテックの電源ユニット750W中古品が3980円で売っていたので即買いです。80PLUSのシルバーですね。
電源ユニットは重要なパーツなので、基本的には中古品はあまりおすすめできません。できれば新品購入が良いかと思います。今回はショップで補償つきのパーツなので購入しました。
パソコン動作確認
購入した電源ユニットをPCに取付します。
特に問題なく動作しました。
パソコンが動作したあとはベンチマークのソフトなどを使用して継続動作チェックします。私はゲーミングパソコンのチェックでよく使用するのは「FFベンチマーク」です。
上記のベンチマークソフトを起動して、数時間以上電源を入れっぱなし状態にします。電源が落ちないか、誤動作しないかチェックします。これで特に問題がなければ完了です!
電源ユニット交換は難易度はあまり高くないので興味のある方はチャレンジしてみてください。
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