ノートパソコンの分解・バックライト交換(富士通FMV NB50K)

パソコンの分解

ノートパソコンの分解とバックライト交換

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パソコンを分解してバックライトの交換をおこないました。バックライトの交換は難易度が高くなかなか難しい作業です。バックライトは折れやすいので慎重さも必要です。ちょっと力を加えただけでポキっと折れてしまいます。

バックライト交換作業時は、慎重に丁寧に作業するようにしましょう。

分解参考ノートパソコン 富士通 FMV-BOBLO NB50K

今回分解したノートパソコンは富士通のFMV:NB50Kになります。

年式の古い機種ですのでバックライトが切れてしまいました。

バックライトは寿命があり3年から7年くらいで切れることが多いようです。




▼バックライトが切れてしまったときの主な症状

1.画面が暗くなってしまう。ようく見るとうっすらとは映っている。

2.起動したときに画面が赤みを帯びた状態で、少し時間が経つともとの状態に戻る。

3.画面がうつっていたかと思ったら突然暗くなってしまう。

などの症状が出てきます。ただし同症状でもインバーターや液晶パネルが故障している可能性もありますので上記症状がすべてバクッライト切れとは限りませんので注意が必要です。

▼バックライト交換時の注意事項

バックライト:冷陰極管は非常にもろく割れやすいものです。交換作業をおこなう際は取り扱いには注意が必要です。

慎重すぎるくらい慎重に作業しましょう。ちょっと力をくわえてだけでパキッと折れてしまいます。

またインバーター周辺は高電圧が流れており非常に危険です。通電をおこなう際はケーブル類の接続を確認し間違いのないように作業しましょう。

▼バックライト(冷陰極管)の部品

バックライト交換 冷陰極管

バックライトの部品はネット上で購入することが可能です。今は多くの業者が扱っていますので、探せば結構出てきます。
※2018年現在、冷陰極管は扱いが減っております。ノートパソコンでもLEDバックライトが主流となっており冷陰極管のバックライトは見かけません。

おすすめのショップ:マスターネットショップ
(2018年現在、マスターネットショップでは取り扱いあり)

amazonで冷陰極管を探す
(2018年現在、取り扱いはないようです)

バックライトは冷陰極管とも呼ばれています。その種類は色々とありますが長さと太さが一致しないとダメです。

購入の前には一度パソコンを分解して、実際に中のバックライトを取り出してからサイズを計測します。

若干のサイズ違いは許容できますがやはり同サイズのものを購入するのが間違いありません。

▼ノートパソコンの分解

実際にパソコンを分解します。

液晶前面部です。赤丸部分6ヶ所に隠しネジがあります。ノートパソコンの分解時に結構多いのがゴムに隠されたネジです。

ゴムをはがすと下にネジが隠されていてそのネジを外すような構造です。

パソコンの種類によっては結構分かりづらいところにこのネジが隠されている場合もあります。

バックライト交換 ゴム足

全面左下部分の拡大写真です。細いドライバーや針のようなものでゴムをはがします。

ゴムをはがしてネジを外したあとはプラスチックのカバーを外します。

つめでひっかかっていますので、つめを折らないように丁寧に外していきます。

プラスチックのカバーを外すとインバーター部分と液晶パネル部分がみえてきます。

本体からのケーブルがインバーターと液晶パネル部分の裏側へ伸びていますのでこちらを外します。

インバーター右側にはバックライトへの配線が接続されています。

このピンクと白のケーブルのコネクターがバックライトの配線です。このコネクターを外します。

液晶パネル裏側の写真です。パネルへ接続されているコネクターを外します。

赤枠の部分がパネルへのケーブル接続のコネクターになります。

拡大写真。コネクターは軽く引っ張ると抜けます。このコネクター部分は脱落防止のテープなどが貼ってある場合があります

ので、貼ってある場合はそのテープを丁寧にはがします。インバーターのコネクターと液晶パネルのコネクターを外すと

液晶パネル自体が枠より取り外すことができるようになります。

液晶パネルを取外したところです。

液晶パネルを取外したあとはそのパネルのフレームを外します。

左右両側にネジでフレームがとまっていますのでネジを外して取外します。

液晶パネルMODEL:SHARP製 LQ150X1LBE8

富士通のパソコンですが液晶パネルはシャープ製です。液晶パネル自体は製造メーカーはある程度決まっています。

シャープは液晶のSHARPのとおり多く使用されています。

その他私が結構よく見かけるメーカとして日立、NEC、東芝松下、LG、サムスンなどが多いです。

液晶パネルの裏側のお写真。

液晶パネルの左右のフレームを取外したあとはバックライトの取出し作業に入ります。

外枠部分の取外しはまず赤丸の部分のネジを2本外します。

2本ネジを外すと枠部分が外れます。

つめのひっかかりもあるのでマイナスドライバーなどで隙間をあけながら外します。

液晶パネルの外枠の部分を外します。

外枠部分を外すと液晶パネルの表面が外れてしまうのでパネル部分は外れないようにテープなど貼っておくと良いです。

液晶パネルは何層にもフィルムなどが重なっており、そのフィルムの隙間などにホコリなどが入ってしまうと起動時の画面に

ホコリが見えてしまいます。その場合は再度分解しなくてはなりませんので、注意が必要です。

外枠部分を外したあとはバックライトが格納されている銀色の部分を外します。

白いプラスチックの枠部分に収まっていますので、白い部分を破損させないように丁寧に外していきます。

この部分は外すのとはめこむのが大変な部分ですのでその収まり具合を確認しておきます。

バックライトが格納されている部分のお写真です。

バックライトは割れ易いので慎重に取外しをします。ちょっと力を加えただけでポキっといってしまいます。

バックライトを外したあとはゴムの部分の取外しです。このゴムの部分を丁寧に外すとハンダ付けの部分がでてきます。

バックライト交換 半田付け

ピンクの線がハンダでバックライトに接続されています。このハンダ部分を左右2ヶ所外します。

バックライトの配線

ハンダゴテでハンダ部分を外しているところです。

ハンダを外したら新しいバックライトへ白とピンクの線をハンダづけします。

ハンダをつける際には配線の向きがあるので注意が必要です。

ハンダづけが完了したらあとは逆順での組立です。各部品を破損しないように組み立てします。

バックライト半田づけ ハンダ

組立て完了後、通電させたところのお写真です。真っ暗だった液晶が明るくなりました。

バックライトの交換は難易度が高いパソコンの修理ですが自分で交換ができるとコスト面でお得です。

部品はネット上の通販で1本1000円くらいで購入可能です。

▼かかった費用の概算

ハンダごて 0円(所有)

ハンダ 0円(所有)

バックライト2本セット 2750円(送料込み)

合計金額 2750円

今回はハンダなどは所有していたのでかかった費用はバックライト2本セットの2750円のみでした。

割ってしまったときのために2本セットで購入しています。

ハンダごてとハンダを購入しても総額5000円ほどで修理が可能かと思います。

インバーターの写真

画面が暗くなる症状の原因にインバーター不良があります。
インバーターはバックライトへ電気を供給する部品です。




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