Mac book airの分解・液晶交換:A1466 2017モデル

パソコンの分解
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Mac book airの分解・液晶交換

液晶パネルの割れてしまったMacBookAirを分解して別のものを移植して修理しました。ニコイチと呼ばれる交換修理です。ノートパソコンで持ち運びを頻繁にする場合は液晶画面破損はよくある故障です。

1.液晶画面割れのMBA
2.電源の入らないMBA
今回上記2台を分解してニコイチにしました。

モデル:2017年 13インチ
型番:A1466
上記のMBAを分解して交換修理しました。ロジックボードまで取外している状態です。
A1466は2012年モデルから形状が同様なので2012-2017年のMBAであれば分解修理の参考になるかと思います。

今回分解に使用した工具

ドラバー類4本(+、T5、T8、1.2ミリ)
プラスチックのヘラ
ピンセット

MBAは+ドライバーだけではなく星型のトルクスと呼ばれるドライバーが必要です。
これらの工具類を準備して分解作業をおこないます。

星型(トルクス)は6角と5角の2種類あります。似たような感じのドライバーですが双方とも突起部分の数が違うので合いません。ネジのサイズに適したものを購入する必要があります。
星型6角はT5よりT8のほうが太めです。

実際の分解作業

それでは実際に分解作業をおこなっていきます。

Mac本体背面のネジを外します。丸印のネジが合計で10本あります。青い丸の部分は長めのネジで種類が異なります。
青丸部分のネジ2本
赤丸部分のネジ8本

ポイント:MBAを分解の際はネジが多くでてきます。種類(形状やサイズ)がバラバラなのでなくさないように分類して保管します。特に今回はがっちり分解するのでネジはなくさないようにします。

ネジを10本外したあとはカバーが外れて内部にアクセスできます。こちらは1度分解してあるのでSSDが取外しされています。SSD自体はネジ1本外せば取外しできるので簡単です。

このMacbookAirは電源が入らなくなったものです。水こぼしで故障しているので内部が濡れています。水は拭き取りながら作業します。ロジックボードはところどころ焦げたような跡があるので、水濡れで完全にダメになっているようです。
しかしながら液晶部品は無事だったようで、このパーツを外してもう一つのMBAに取付して修理ができました。

SSDについて

取外したSSDは交換も可能です。
故障した場合などは対応するパーツを購入して交換すれば修理できます。

バッテリーを外す

バッテリーは赤丸部分のネジ5本でとまっています。
また赤枠部分のケーブルもあるので取外します。

バッテリーを外したあとはトラックパッド部からきているケーブルを抜きます。赤枠部分のところで差込されているので引き抜きます。

細かい部品なのでピンセットを使用すると作業しやすいです。

ファン周りを分解する

ファン周りのパーツ類を取外していきます。この部分にはパーツ類が複数取付されておりますので、ひとつひとつ外していきます。

AC差込口(I/Oポート部)
スピーカー
ファン

まずはファンの上にとおているこのケーブルを外します。コネクターがはまっているだけなので上に持ち上げれば外れます。

スピーカーはケーブルコネクタを1本外したあとは本体からゆっくりと剥がします。
両面テープでとまっているのでヘラでゆっくりと剥がしながら外します。

ファンは赤丸部分のネジ3本を外して取外します。
また赤枠部分のコネクタも外します。

AC差込口(I/Oポート部) は左の赤枠のネジを1本外します。左下のネジはファンと供用です。
その後は右上の赤枠のコネクタを外します。コネクタは左方向へ引き抜くだけです。
これでファンとAC差込口が外れます。

取外したAC差込口(I/Oポート部)の部品です。

ファン周りの部品を取付してかなりスッキリしましたね。

ロジックボードの取外し

向かって右側のスピーカーを取外します。
こちらもケーブルコネクタを1本外したあとは本体からゆっくりと剥がします。
両面テープでとまっているのでヘラでゆっくりと剥がしながら外します。 ドライヤーなどで温めながら作業すると剥がしやすいですね。

ロジックボードは赤丸部分のネジ6本で本体にとまっています。このネジを外せば本体から取外しできます。右下に液晶画面から来ているコネクタがあるのでこちらも外します。

液晶画面の取外し

これで本体側はほぼ何もない状態です。スッキリしましたね。
液晶画面のヒンジ部分のネジを3本+3本で6本外します。ここはT8トルクスドライバーで外します。

ネジを6本外したあとは本体側を手前に倒す感じで回転させます。
ヒンジが写真のように90度の状態になれば本体側カバーが外れます。

液晶画面コネクタ部分のサイズです。液晶パネルはこのコネクタ形状が合えばだいたい使用可能です。

取外した液晶画面を、もう一台の割れたものと交換して組み立てすれば修理完了です。
無事に交換が済んで正常に表示するようになりました。

MacbookAirはそれなりに分解修理にはコツが入りますが、慣れればさほど難しくはありません。
難点としては部品自体が高価ということでしょうか。もともとMacは流通量が少ない割に人気があるので、ジャンク品でもいい値段する場合が多いです。まあ気長にコスパの良いジャンクや部品を探すしかないですね。興味があれば修理にチャレンジしてみてください!

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